検査項目 | 検査詳細内容 | ||
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身 体 測 定 |
身長・体重測定・体格指数・腹囲 | 身長と体重よりBMI指数を算出し肥満度をチェックします。 BMIは22前後が標準です。 BMI=体重(kg)/[身長(m)×身長(m)] 25以上は太りすぎなので、食事と運動を主体とした生活改善に努め、減量を目指しましょう。 |
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血 圧 |
血圧測定 | 最高血圧:心臓が収縮し心臓が血液を駆出したときの血圧。 最低血圧:心臓が収縮後に大血管にためられた血液が駆出したときの血圧。 高血圧は、血管や心臓に大きな負担がかかるため、様々な病気の原因となります。 血圧は食事、運動、入浴、精神面等の影響を受けやすいので定期的に血圧測定をすることが大切です。 |
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血 液 検 査 |
赤血球 | 血液中の赤血球や血色素量や血球の容積割合を調べます。 低下すると貧血です。出血などによる貧血も考えられるため、原因を調べることが大切です。 |
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血色素 | |||
ヘマトクリット | |||
血清鉄 | 血液中の鉄分の量を調べます。 鉄分が不足することにより貧血になり、臓器への酸素供給が低下します。 |
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白血球 | 体外から病原体を攻撃する役割を果たす白血球の数を調べます。 上昇すると感染症や白血病等を疑います。 逆に低下すると悪性貧血等を疑います。 |
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血液像 | |||
血小板 | 出血を止める働きがある血小板の数を調べます。 低下すると貧血・肝硬変・白血病等を疑います。 |
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総蛋白 | 血清蛋白はアルブミンとグロブリンの2種類に大別され、血液中の蛋白質の総量が総蛋白です。 低下すると肝機能障害・ネフローゼ症候群等を疑います。 |
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アルブミン | |||
A/G比 | 血清中のアルブミンとグロブリンの比です。 低下すると肝機能障害等を疑います。 |
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腎 機 能 |
尿素窒素・クレアチニン | 尿素窒素・クレアチニンは、老廃物の一種で、腎臓の排泄機能が低下すると血液中に増加します。 上昇すると腎炎・腎不全・尿毒症等を疑います。 |
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尿酸 | 尿酸は老廃物として尿と一緒に排泄されますが、上昇すると痛風を引き起こします。 | ||
eGFR(推算糸球体ろ過量) | 腎臓が老廃物を排泄する能力を調べる検査です。 クレアチニンの値と年齢、性別から推算します。低下すると慢性腎臓病を疑います。 |
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脂 質 代 謝 |
中性脂肪 | 中性脂肪は、エネルギー源となります。 上昇すると肥満・脂肪肝・糖尿病の原因となります。 |
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HDLコレステロール | 血管に付着したコレステロールを除去してくれます。 低下すると動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病を起こしやすくなります。 |
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LDLコレステロール | 血管に付着すると酸化されます。 上昇すると動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病を起こしやすくなります。 |
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糖 代 謝 |
血糖 | 血液中のブドウ糖の量を調べます。 上昇すると糖尿病・膵臓病・慢性肝炎等を疑います。 |
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HbA1c | 過去2〜3ヶ月の平均血糖値を反映します。 長期の血糖コントロール指標として有効です。 |
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肝 機 能 |
AST | 肝臓や心臓などの細胞などに含まれるアミノ酸造成を促進する酵素。 ASTのみが上昇すると急性肝炎・心筋梗塞等を疑います。 AST・ALTの両方が上昇すると急性肝炎・脂肪肝(AST<ALT)・肝硬変・肝がん(AST>ALT)等を疑います。 |
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ALT | |||
γ-GTP | 肝臓や腎臓に多く含まれる酵素。過度の飲酒に影響されやすい。 上昇するとアルコール性肝障害・急性肝炎・肝硬変等を疑います。 |
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ALP | 肝臓や骨、腸、腎臓に多く含まれる酵素。 肝臓や胆道の異常を調べます。 上昇すると肝疾患・胆道疾患・骨疾患・腸粘膜異常等を疑います。 |
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LDH | 様々な細胞に含まれる酵素。 臓器の細胞が破壊されると血液中に出てきます。 上昇すると急性肝炎・心筋梗塞等を疑います。 |
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CHE | 低下すると慢性肝炎・肝硬変・低栄養・貧血を疑います。上昇すると脂肪肝を疑います。 | ||
総ビリルビン | ビリルビンは赤血球が壊れる際にできる色素。 上昇すると肝炎・肝臓がん・閉塞性黄疸・胆石症を疑います。 |
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腫 瘍 マ | カ | |
AFP(αフェトプロテイン精密測定) | 高値の場合は、肝炎や原発性肝細胞がん等を疑います。 | |
CEA(がん胎児性抗原精密測定) | 高値の場合は、大腸がんを始め消化器がん、膵臓がん、などさまざまながんを疑います。 | ||
CA19-9精密測定 | 高値の場合は膵臓がん・胆道がん等を疑います。 | ||
エラスターゼ1 | 膵外分泌蛋白酵素で、急性膵炎・慢性膵炎の再燃時、膵がんに高値を示します。 | ||
PSA精密測定 | 高値の場合は、前立腺がん・前立腺肥大・前立腺炎等を疑います。 | ||
ウ ィ ル ス |
HBs抗原 | B型肝炎ウィルスの感染の有無を調べます。 | |
HCV抗体 | C型肝炎ウィルスの感染の有無を調べます。 | ||
炎 症 |
CRP | 炎症反応を調べます。 陽性の場合は、感染症・自己免疫疾患等を疑います。 |
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MMP-3 | 高値の場合は、関節リウマチを疑います。 | ||
自 己 免 疫 |
リウマチ因子定量 | 陽性の場合は、リウマチ性の疾患等を疑います。 | |
電 解 質 |
ナトリウム、カリウム、クロール | 体内の水分調整の状態をみます。 腎臓の病気やホルモンの異常、脱水などで高くなったり低くなったりします。 |
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カルシウム | 血液中のカルシウムの量を調べます。 上昇すると副甲状腺機能亢進症等を疑います。 逆に低下すると骨粗しょう症等を疑います。 |
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血 清 |
梅毒反応 | RPR、TPHAの2種類の方法で梅毒感染の有無を調べます。 | |
尿 検 査 |
尿糖 | 尿中のブドウ糖の量を調べます。 陽性の場合は、糖尿病・腎性糖尿病を疑います。 |
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尿蛋白 | 尿中の蛋白の量を調べます。 陽性の場合は、腎炎・ネフローゼ症候群等を疑います。 |
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尿ウロビリノーゲン | 尿中のウロビリノーゲンの量を調べます。 陽性の場合は、肝臓の障害、溶血性黄疸等を疑います。 陰性の場合は、胆石・総胆管閉塞症等を疑います。 |
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尿潜血 | 尿中に血液が混じっていないかを調べます。 陽性の場合は、腎炎・膀胱炎・結石・がん等を疑います。 |
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尿沈渣 | 尿中の赤血球・白血球・細胞などを調べます。 | ||
便 検 査 |
ヒトヘモグロビン | 免疫学的に下部消化管の出血を調べます。 陽性の場合は、大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性腸炎を疑います。 |
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トランスフェリン | 免疫学的に上部、下部消化管からの出血を調べます。 陽性の場合は、胃、十二指腸、胃がんを疑います。 |
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胸 部 |
胸部X線 | 胸部の臓器に異常がないかを調べます。 肺結核・肺がん・気胸・胸水・気管支拡張症・縦隔腫瘍・心拡大等を診断します。 |
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CT | 断層撮影により胸部レントゲンではっきりしない影も調べることができます。 | ||
腹 部 |
CT | 内臓脂肪面積や腹腔内臓器の異常を調べることができます。 | |
X 線 検 査 |
骨密度 | 骨密度とは、一定体積あたりの骨量(骨のミネラル成分の量)のことです。測定の結果は平均値と比べて何%なのか、また、骨密度が一番高い年代と比べて何%なのかという値で表されます。 | |
生 理 検 査 |
安静時心電図 | 心臓の電気現象を波形で表し、病気の有無を調べます。 不整脈、心肥大、心筋梗塞、虚血性変化等の発見の手がかりになります。 |
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心臓超音波 | 心疾患の診断(弁膜症・心筋症・心筋梗塞・高血圧による心肥大)などの診断、治療方針を決めるのに有用な検査です。 | ||
頚動脈超音波 | 頚動脈血管壁の厚さ、血管壁にできた血栓などの病変、血管内の血液速度などを測って動脈硬化の状態を観察します。 | ||
血圧脈波(ABI) | 足首と上腕血圧の比を測定することで血管の狭窄の有無や動脈硬化の程度がわかります。 | ||
簡易聴力検査 | 聴力障害の有無を調べます。 | ||
胃がんリスク検診(ABC検診) | 胃がんに罹患するリスクを評価します。 | ||
低線量CT肺がん撮影 | 通常線量の1/10で肺がんを調べます。 | ||
睡眠時無呼吸症候群簡易検査(事前検査) | 自宅で寝ている合間の呼吸や脳派を調べます。 |